キタ!かも。
ケータイから更新です。これから病院行ってみます。
今度こそ、来たかも。いま、7分おきに痛い。軽く破水もしたかな。ちとわかりにくいけど。では、行ってきます。
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今度こそ、来たかも。いま、7分おきに痛い。軽く破水もしたかな。ちとわかりにくいけど。では、行ってきます。
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そんなわけで、まーだまだ、在宅。
夫を送り出してから、だらだらと家事&入院荷物の最終確認(もう何度目だろう)。ベランダの草木に水をやったり、布団に掃除機をかけたりと、いつもの家事にちょっと入院準備を加味してみる。けれど、8時を過ぎたらほとんど痛みはなくなってしまった。
9時半、おりものに血が混じっているのを発見。これが噂に聞く「おしるし」だろうか。
元日の夜、風呂上がりに二筋ほどの鮮血が垂れてきたことがあった。そのときにも「これか〜」と思ったものだが、その後1ヶ月以上陣痛がなかったことを思えば、洗ってるときに傷でもつけたものかもしれない。
前駆陣痛におしるし。出産の前触れの3つのうち、2つが揃った。あとは破水だが、できれば破水は子宮口が全開大になってから、病院で起こってほしいものだ。本陣痛、今夜にでも来てくれるとありがたいねえ。
家事のほかはほぼ何も手につかなかった一日。すっかり気持が「分娩モード」になってしまっていた。とろとろと昼寝をし、目が覚めれば育児書に手を伸ばす。いまは、ほかのものが一切読めない頭になっている。
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午前3時13分。丸太で突き破られるような痛みで目が覚める。子宮の出口あたりがずくんばくんと痛い。
こりゃあ来たな、とわくわくしながら携帯電話の明かりで枕元のメモ帳に時刻を記入。痛みが来るたびに書き込んでいく。
3時台、3回。4時台、4回。だいたい10分おきくらいに来るのだが、途中うとうとと寝てしまうので回数は6回に満たない。5時を過ぎて、これはいよいよ陣痛に違いないと見定め、起き出して風呂を沸かした。
未明、しんとしたなかで熱い湯につかっていると、じんわり喜びが湧いてきた。しかしあろうことか、それと反比例するかのように、痛みの間隔も次第に遠ざかっていってしまった。
現在8時15分、もうすっかりけろけろ平然しているわたし。夫は心配そうに、未練を残しながら、会社に出かけていった。ごめんね、朝早くからお騒がせしてしまったよ。
くう〜くやしい。あれが、「前駆陣痛」ってやつだったのかあ。
喜んだ分、ものすごく損した気分だ。ふて寝しちゃえ。皆様、おやすみなさい。
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まだなの。
家事の合間にスクワット。出ろ〜出ろ〜と念じながら屈伸する姿はわりと鬼気迫っていないだろうか。
夕飯に夫がアンコウ鍋(どぶ汁仕立て)を作ってくれた。
はじめに空の土鍋で肝を炒りつけたところに、身と白菜、ねぎを重ね入れて弱火にかける。蓋の穴から勢いよく湯気が出始めた頃に中を覗くと、とんこつスープのような煮汁が上がってきている。そこへほんの少し水を足して、味噌で調味してできあがり。自宅で作ったアンコウ鍋のなかで、一番すばらしい出来だった。どこで覚えてきたものか、夫よ、でかした。
鍋のあとで、リポビタンDを飲んでみた。よい陣痛が来るのだそうである。都市伝説みたいなものなんだろうけど、もうそういうのにすがるしかないような気がする。
そして飲み終えて小一時間経ったいま。中の赤ん坊が今までよりも強めに動くのを感じている。どうした、中の人。タウリン1000ミリグラムが効いているのか? そこでごにょごにょ動くより、はよ出てきてくれたほうがお母ちゃんはうれしいぞ。頼む、早く楽にさせてくれい。
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土曜日。
ほんの少し、おなかの張りの頻度が高くなったような気がする。気のせいかもしれない。
大きなショッピングモールにベビーカーを見に行くついでに、夫とふたり、パンの食べ放題の店へ行く。途中から数えるのを放棄したくらい、たくさん食べた。これでやっと「パン食い病」を完治させた。
夕方〜深夜にかけていよいよよく張るようになったが、まだ痛みを伴わない。えーい畜生寝てしまえ、と布団に入る。明けて日曜、8時になったら子宮はすっかりおとなしくなってしまった。
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陣痛、来い来い。
もう準備万端すぎて、疲れてしまった。これ以上うちのなかをきれいにしたくないし、入院荷物の詰め直しもしたくない。夫用の冷凍ごはんもこれ以上は冷凍庫に入らないし、ベビードレスを作る生地も尽きた。育児書の「退院〜半月まで」のページは記憶するほどに読んでしまった。ほんとにほんとに、あとは「産むだけ」なんだよ〜どうにかしちくれい。
日中は、あたたかいうちに散歩に行ってきた。ただ歩くだけというのもつまらないから、つい、店を覗いてしまう。あ、これ入院中によさそう、と見つけて買ったのが、「キスミー ヒロインメイク 永遠の美眉落ちにくいアイブロウ」という名のまゆずみ。惹句に「<ヒロインの掟>素眉は誰にも見せません。」とある。ああもう、また入院準備をしてしまった。これ以上延びたら、またなにかしてしまいそうだ。
どっしり腰をすえて、最後の静寂を楽しむくらいの肝っ玉が欲しい。
気持のうえではそのつもりなのに、つい、いらいらそわそわ動いてしまう。
つくづく、コモノであるな、わたしは。
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40週の満期を迎えたからだは、どっしりと、重い。
が、7ヶ月のころにすこし切迫気味だったことを除けば、じつに順調な妊娠期間であった。
・尿も血液もおりものも、毎回きれいに問題なし。
・血圧も、ふだんより上下それぞれ20くらい上がっただけで済んだ。
・むくみもほんの少ししか出なかった。
・妊娠線もまだ、ない。ただ、分娩時にびりっと来る人も多いそうだから、油断できないところではある。
マイナートラブルについては、だからそれほど書くこともない。
そのかわり、不思議なことがふたつほどある。
ひとつは、「食べ物の好み」のこと。
つわりは所謂「食べつわり」で、おなかが空くと気持ち悪くなるからいつもなにか食べていた。そのころから今まで、どういうわけか、単品の食品を好む傾向がある。
8月ごろまでは、トマトばかり食べていた。トマトを切らすと不安になるほどだった。夏が終わるととたんにトマトの魅力が失せ、今度はパンが食べたくて仕方なくなった。パン屋の前を通るとその匂いに立ち止まらずにはいられない。食パンを一斤、一気に食べたことは夫には内緒にしてある。秋も深まると次にはアイスクリームが食べたくなった。一日に二個は軽い。立て続けに食べたりもする。正月前には、みかんだった。やはり一度に二つ三つは行ってしまう。そしていま、りんごにかぶりついている。
これらの食品、とくに好物だったわけではない。こんなに「食べずにいられない」のは異常である。腹の中の人がわたしを操っているに違いない。
不思議なことのもうひとつは、「力が余る」ということだ。
去年の暮れごろから、わたしは妙にパワフルな人になってしまった。
まず、風呂場の換気扇のタイマーを壊した。
120分のゼンマイ式のタイマーを、120分ぎりぎりまで回そうとした。何気なくつまみをひねっただけなのに、カチン、と頼りない音がして、行きすぎてしまっていた。内部の歯車の弁を通り越してしまったらしく、こうなるともう二度と元には戻らない。
つぎには、膝丈までのストッキングやタイツを、3枚引きちぎった。いや、ただ、ずり落ちそうになってるところを両手で引き上げただけである。なのに、指のところにぶつりとはかなく穴が開き、二度と履けないものになってしまった。
卵を握りつぶしたのは1度だけで済んだ。冷蔵庫から何気なく取りだしたとたんに、親指が殻にめり込んでいたので驚いた。
どうも、力の加減がうまくいかなくなっているようである。
同時に、体の感覚が鈍くなったのを感じている。
このところ、歯磨きが気持ちよくてたまらない。歯茎と歯の間にブラシが通る感覚がこの上なくよろしい。しかしここで、思わず、怪力を込めてしまう。ふつうに磨いただけではもの足りないような気がするのだ。同じように、舌を磨きすぎてしまう。でも、この力で磨くのがえらく心地よいのである。
入浴中は、ボディタオルでごしごし体を洗うのが楽しみだ。妊娠前は、泡立てた石鹸を使って手のひらでなでるくらいのソフトな洗い方が気に入っていたのに。以前と比べたら肌が悲鳴を上げそうなほど、がしがしとこすってしまう。
これらの事例を夫に話すと、おもしろい仮説を立ててくれた。
「分娩に備えて、力をつけているんだよ。力むときに力が足りないと困るでしょ。それと、やっぱり分娩に備えて、痛みに鈍感になっているんじゃないのかな。あんまり敏感なままだと陣痛に耐えられないかもしれないしさ」
ほほう。なるほど。これが本当なのかどうかはわからないが、いまのわたしにはえらく説得力のある説であった。
無事出産を済ませたらふつうの人に戻れますように、と切に祈る。
でないと、勢い余って赤ん坊を壊してしまいそうで、ちょっと怖い。
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きのう、出産準備品の最後の大物チャイルドシートが届いて、ようやくすべての買い物が済んだ。やれやれどっこいしょ。
思えば長い道のりだった。ダイソンの掃除機から始まって、赤ん坊の着るものに爪切りといった小物、育児書のたぐいまで、この世の中にはあまりにたくさんの「出産準備品」が用意されている。初めて使うものばかりで勝手がよくわからないから、つい、あれもこれもと買いそうになる。おしまいのほうには、もう吟味するのも面倒になって、えいやっと通販の「購入する」ボタンを押していた。
そんなこんなで、きょうは40週と2日目、腹の中にはまだ赤ん坊がいる。
おとといの健診では、エコーやNST(お腹にセンサーを巻き付けて中の人の心拍などを探る検査)で元気に動く赤ん坊を確認している。いまも、ぐりぐりと足を突きだしているからたぶん元気だ。
早く出てきて欲しい。でも、なんかちょっと、惜しい。
いまの正直な気持だ。
ことによるとあと十何時間かそこらで、わたしは赤ん坊を抱いているかもしれない。いまさらながら、それはとても不思議なことに思える。
中にいるこの「存在」は、まだわたしにとっては「赤ん坊」ではないのかもしれない。もっと、人智を超えた存在……精霊とか妖精とか、そんなものに近いような気がしている。オカルト嫌いなわたしがこんなことを言うのはちょっと恥ずかしいのだが、仕方ない。
なぜそんなふうに感じるか。
妊娠中、胎児から有形無形に操られてきたからだ。
中の人が及ぼした影響は甚大だ。
つわり(食べつわりだったけど)を起こし、食べ物の好みを偏らせ、脂肪を蓄えさせた。冷え性を完全に治し、風邪を引きにくくした。ホコリ撲滅のために掃除機を新調させ、まめに掃除をする女に変えた。牛乳嫌いを克服させた。
相談相手にもなってくれた。なにかに迷ったとき——仕事でも、買い物でも——腹をなでながら「どうしようか?」と聞いてみる。答えはいつも「自分で決めれば?」に決まっているんだけどね。
なにより、この40週間というもの、わたしの生きる支えでいてくれた。
そんな、万能の存在。それが、胎児だった。わたしはこの命に守られている。
なのに、もうちょっとして生まれてしまえば、ただの「赤ん坊」になってしまうのだ。出てきたとたん、へにゃへにゃの、か弱いものへと変化する。わたしは母親として、命がけでこの子を守らねばならない。なんという不思議。
『“子別れ”としての子育て』(根ケ山 光一・日本放送出版協会)という本を読んだ。
著者によると、「出産は、子との初めての出会いではなく、最初の『子別れ』である」という。なるほど、合点がいく。常にいっしょにいたもの、不可分であったものが、離れていく寂しさと頼りなさを、わたしはいま感じている。
「早く会いたい」という気持だってもちろんある。
「重たくてしんどいからそろそろ出てきて」、とも思う。
でも、ちょっと、この一心同体の蜜月が終わるのが、惜しい。
妊娠初期には、「陣痛を乗り切るのに夫の立ち会いが必須だわ」と思っていた。けれどいまは、「夫がいなくてもこの子といっしょなら耐えられる」とかたく信じている。ごめんね、夫。けっしてないがしろにするつもりはないのだけれど。
明日の夜あたりに陣痛が来れば、週末に夫が立ち会うことも可能だろう。どうする? 我が子よ。おとうちゃんにも見せてあげようか。生まれたいときに、生まれておいで。準備は万端だ。
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たいへん遅くなりまして申し訳ありませんでした、コメントのお返事ようやく申し上げましたので、ご覧ください。いつもながら、ほんとうに申し訳ありません。ありがとうございました。
さてさて。
おとといが予定日で、わくわくそわそわしていたんだけれども、なんの兆しもないまま2日が経った。どうしてくれようぞ。
どうしてくれようといえば、納豆。きょう、最寄りのスーパーのタイムサービスで1パック38円で投げ売りをしていた。気の毒なほどの山積みだったから、2パック買ってきた。我が家は結婚以来7年以上、毎週2〜3パックを消費している納豆好きである。
シニア向け情報誌をつくっていたころのことを思い出した。クライアントの広告営業の女性Sが、編集プロダクションの編集者たるわたしに、無理難題を言う。
「ブルーベリーを食べると老眼が治るっていうデータ、どこかにありませんかね?」
「コラーゲンを摂ると膝関節の痛みがきれいにとれるっていう実験、できませんかね?」
タイアップ記事をつくらせて広告をとろうという算段らしいが、できるものかできないものか、ちょっとその馬鹿な頭で考えてみてもわかりそうなものだ。
捏造をするわけにはもちろんいかないから、こちらは「ブルーベリーに含まれるアントシアニンには、目の疲れを和らげるという効果が期待され、注目されています」なーんて、収まりの悪い、気持のよくない文章でお茶を濁すことになる。ああ、忌々しい、恥ずかしい。
納豆騒ぎのせいで、いやーなことを思い出してしまった。しかも出産とはなんの関係もないな。あらためて別のエントリを立てて、出産直前の気持などを記しておこう。とりあえず、この記事はこんなところで。
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