書けぬ。
書きたいことは、困るくらいある。
書かねばならぬことも、たまっている。
書く時間は、なんとか捻出できるようになった。
なぜ、書けない。
あのとき赤子といっしょに言葉までひりだしてしまったのか。
喃語を自在にあやつるあまり、日本語を忘れてしまったのか。
ものすごく人恋しいのに、通じ合うための言葉が、いま、綴れない。
さみしい。さみしいぞ。
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書きたいことは、困るくらいある。
書かねばならぬことも、たまっている。
書く時間は、なんとか捻出できるようになった。
なぜ、書けない。
あのとき赤子といっしょに言葉までひりだしてしまったのか。
喃語を自在にあやつるあまり、日本語を忘れてしまったのか。
ものすごく人恋しいのに、通じ合うための言葉が、いま、綴れない。
さみしい。さみしいぞ。
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何もしてないのに、月日が経つのが早い。あーーーーっ、というくらいの間に4ヶ月過ぎてしまった。わたしの体重は妊娠前より3キロ減り、娘は4キロ近く増えた。ふにゃふにゃだった新生児の体は、首がすわり、太ももがむちむちになり、あごと頬のラインが一直線になった。ぷにぷにだった母の二の腕には筋肉がつき、多少の泣き声には動じない度胸がついた。
そんな、4ヶ月間。思ったより淡々と子育てにいそしみ、楽しんでもいる。とはいってもキャパシティぎりぎりのところではあるらしく、なかなかネットまで気持がまわらなかった。そろそろ、意識して余裕をつくるようにしなければならぬ。このまま赤子との蜜月だけに埋没していては、頭のなかに喃語しか残らなくなってしまう。
そんなわけでようやく、ぽつぽつとメールとコメントのお返事を始めています。申し訳ありませんでした。もうしばらく、お待ちくださいまし。
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祝福のコメント、ありがとうございます。なかなかまとまった時間がとれないため、お返事が遅くなりそうです。申し訳ありません。代わりに、娘からのご挨拶です。
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皆様、あたたかいお励ましをありがとうございました。
おかげさまにて、入院した当日、約12時間の安産で女の子を出産いたしました。
昨日退院し、いまは静かにうちで過ごしています。
ここまで書くだけで、まだ涙があふれてきます。
今後もう少し時間をかけて、ご報告をさせてください。
ありがとうございました。
支えてくださった皆様方のおかげさまです。
ほんとうに、ほんとうに、ありがとうございました。
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ケータイから更新です。これから病院行ってみます。
今度こそ、来たかも。いま、7分おきに痛い。軽く破水もしたかな。ちとわかりにくいけど。では、行ってきます。
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そんなわけで、まーだまだ、在宅。
夫を送り出してから、だらだらと家事&入院荷物の最終確認(もう何度目だろう)。ベランダの草木に水をやったり、布団に掃除機をかけたりと、いつもの家事にちょっと入院準備を加味してみる。けれど、8時を過ぎたらほとんど痛みはなくなってしまった。
9時半、おりものに血が混じっているのを発見。これが噂に聞く「おしるし」だろうか。
元日の夜、風呂上がりに二筋ほどの鮮血が垂れてきたことがあった。そのときにも「これか〜」と思ったものだが、その後1ヶ月以上陣痛がなかったことを思えば、洗ってるときに傷でもつけたものかもしれない。
前駆陣痛におしるし。出産の前触れの3つのうち、2つが揃った。あとは破水だが、できれば破水は子宮口が全開大になってから、病院で起こってほしいものだ。本陣痛、今夜にでも来てくれるとありがたいねえ。
家事のほかはほぼ何も手につかなかった一日。すっかり気持が「分娩モード」になってしまっていた。とろとろと昼寝をし、目が覚めれば育児書に手を伸ばす。いまは、ほかのものが一切読めない頭になっている。
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午前3時13分。丸太で突き破られるような痛みで目が覚める。子宮の出口あたりがずくんばくんと痛い。
こりゃあ来たな、とわくわくしながら携帯電話の明かりで枕元のメモ帳に時刻を記入。痛みが来るたびに書き込んでいく。
3時台、3回。4時台、4回。だいたい10分おきくらいに来るのだが、途中うとうとと寝てしまうので回数は6回に満たない。5時を過ぎて、これはいよいよ陣痛に違いないと見定め、起き出して風呂を沸かした。
未明、しんとしたなかで熱い湯につかっていると、じんわり喜びが湧いてきた。しかしあろうことか、それと反比例するかのように、痛みの間隔も次第に遠ざかっていってしまった。
現在8時15分、もうすっかりけろけろ平然しているわたし。夫は心配そうに、未練を残しながら、会社に出かけていった。ごめんね、朝早くからお騒がせしてしまったよ。
くう〜くやしい。あれが、「前駆陣痛」ってやつだったのかあ。
喜んだ分、ものすごく損した気分だ。ふて寝しちゃえ。皆様、おやすみなさい。
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まだなの。
家事の合間にスクワット。出ろ〜出ろ〜と念じながら屈伸する姿はわりと鬼気迫っていないだろうか。
夕飯に夫がアンコウ鍋(どぶ汁仕立て)を作ってくれた。
はじめに空の土鍋で肝を炒りつけたところに、身と白菜、ねぎを重ね入れて弱火にかける。蓋の穴から勢いよく湯気が出始めた頃に中を覗くと、とんこつスープのような煮汁が上がってきている。そこへほんの少し水を足して、味噌で調味してできあがり。自宅で作ったアンコウ鍋のなかで、一番すばらしい出来だった。どこで覚えてきたものか、夫よ、でかした。
鍋のあとで、リポビタンDを飲んでみた。よい陣痛が来るのだそうである。都市伝説みたいなものなんだろうけど、もうそういうのにすがるしかないような気がする。
そして飲み終えて小一時間経ったいま。中の赤ん坊が今までよりも強めに動くのを感じている。どうした、中の人。タウリン1000ミリグラムが効いているのか? そこでごにょごにょ動くより、はよ出てきてくれたほうがお母ちゃんはうれしいぞ。頼む、早く楽にさせてくれい。
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土曜日。
ほんの少し、おなかの張りの頻度が高くなったような気がする。気のせいかもしれない。
大きなショッピングモールにベビーカーを見に行くついでに、夫とふたり、パンの食べ放題の店へ行く。途中から数えるのを放棄したくらい、たくさん食べた。これでやっと「パン食い病」を完治させた。
夕方〜深夜にかけていよいよよく張るようになったが、まだ痛みを伴わない。えーい畜生寝てしまえ、と布団に入る。明けて日曜、8時になったら子宮はすっかりおとなしくなってしまった。
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陣痛、来い来い。
もう準備万端すぎて、疲れてしまった。これ以上うちのなかをきれいにしたくないし、入院荷物の詰め直しもしたくない。夫用の冷凍ごはんもこれ以上は冷凍庫に入らないし、ベビードレスを作る生地も尽きた。育児書の「退院〜半月まで」のページは記憶するほどに読んでしまった。ほんとにほんとに、あとは「産むだけ」なんだよ〜どうにかしちくれい。
日中は、あたたかいうちに散歩に行ってきた。ただ歩くだけというのもつまらないから、つい、店を覗いてしまう。あ、これ入院中によさそう、と見つけて買ったのが、「キスミー ヒロインメイク 永遠の美眉落ちにくいアイブロウ」という名のまゆずみ。惹句に「<ヒロインの掟>素眉は誰にも見せません。」とある。ああもう、また入院準備をしてしまった。これ以上延びたら、またなにかしてしまいそうだ。
どっしり腰をすえて、最後の静寂を楽しむくらいの肝っ玉が欲しい。
気持のうえではそのつもりなのに、つい、いらいらそわそわ動いてしまう。
つくづく、コモノであるな、わたしは。
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